多数決とは民主主義な決め方だと思われていますが、実は少数意見を切り捨てています。また選ぶのが1つだけと言われた場合は、自分自身のあれもいいけどこれも捨てがたい!という気持ちを切り捨てて1つを選んでいるかも知れません。もしも少数意見を切り捨てないで、みんなが満足できる決め方があったとしたら使ってみたいと思いますか?
多数決は民主主義?
あなたは多数決で少数側になって、残念な思いや悔しい思いをしたことはありませんか?
多数決は民主主義と思われていますが、実際は少数意見をバッサリと切り捨てています。これでは真の民主主義とは言えません。
声の大きい人や立場が上の人の一声で、そちらが多数となって決まることも多いのではないでしょうか?そうであれば、声の大きい人や立場が上の人にとって有利に働く決め方であって、声の小さい人や弱者にとっては報われない決め方だと思います。
多数決の問題点を解決する決め方
『ファシリックス』
そこでご紹介したいのが『ファシリックス』
ファシリックスとは、極和ファシリテーションをベースにした物事の決め方です。一人ひとりの想いを数値化&視覚化することで、自分の思いも少数意見も切り捨てず、一人ひとりの満足度と全体の満足度を最大最適にする決め方です。
ファシリックスには、みんなで一つを決めたり優先順位を決めるもの、そして役割分担のようにひとりが一つを決める場合の2種類があります。
ファシリックス1「みんなで一つを決める!」
例えば新年会の日程を決める場合にはみんなが参加できる日がベストです。希望日を募ったとしても全員が大丈夫な日を決めるのは意外と難しいものです。
できればこの日は避けて欲しいと思う日や、日程調整をすれば変更可能な日もあります。そんなときにファシリックスで日程を決めると想像以上にスムーズに決まりますヨ♪
ファシリックスのルール
最初に目的を明確にします!
そもそもみんなが全員で集まって新年会やりたいよねオという気持ちが固まっていない場合にやっても、やりたくない気持ちが先に出てしまって上手くいきません。
みんなが全員集まって開催できるといいね、という気持ちになった上で候補日を選び、それからファシリックスをするのが望ましいやり方です。
選択肢が4つまでの場合の得点の付け方
選択肢が4つまでの場合は、
- 1番には 100点
- 2番には 80点or100点
- 3番には 60点か80点か100点
- 4番には 40点か60点か80点か100点どれでもOKな場合は全てに100点を付けることが可能です。
この日は既に予定が入っているので無理な場合は40点、この日でもまあまあ大丈夫なら80点、できれば避けて欲しい日は60点というような感じで点数を付けます。
40点も60点もひとつしか付けられませんが、4番目のところで60点を選択した場合には60点は2回使うことができます。
選択肢が5つ以上の場合
選択肢が5つ以上の場合は得点を10点刻みで行ないます。
- 1番には 100点
- 2番には 90点or100点
- 3番には 80点or90点or100点
- 4番には 70点~100点(10点きざみ)
- 5番には 60点~100点(10点きざみ)
- 6番には 50点~100点(10点きざみ)
- 7番には 40点~100点(10点きざみ)100点はいくつ付けてもOKです。高得点をつけるとチームや組織全体の満足度があがり、成果拡大にも繋がりますので、100点を多く付ける人は貢献度の高い人と言えます。
少数意見を切り捨てない
ファシリックスではなるべく最低点の高い方を選ぶ!というルールがあります。もし同点や僅差の場合に、合計点が若干少なくても、最低点が高い方が優先される!という極和ファシリテーション独特のルールがあります。
日程を決めるファシリックス
早速新年会の候補日を7つ上げて頂いて、まずは多数決をしてみました。
候補日は、1月5日(日)11日(土)12日(日)13日(月祝)14日(火)
15日(水)19日(日)この7日にしました。
多数決をしたところ、5日と12日が2名づつで、あとは1名づつでしたので、5日と12日を選んでいない人に、5日か12日に手を挙げて頂き、12日という結果になりました。
そしてファシリックスをしてみると!?
ナント!19日だと全員が80点以上という結果になり、予想外の展開にみんなでビックリしてしまいました。
極和ファシリテーションでいうところの、AかBではなく、Cの答えもある!まさに5日でも12日でもない19日が浮上する結果となりました。
優先順位を決めるファシリックス
次に、新年会ではみんなでお餅を食べるときにどんな食べ方がいいか出し合って、上位3種類の食べ方で新年をお祝いしよう!ということになりました。
今回は候補を7種類上げてもらって、点数をいれてもらいました。
ずんだときなこは高得点で最低の40点もないので決定!
3位と4位はくるみと磯部焼!
ここで最低点をチェックすると
順位が3位のくるみは合計点が510点 最低点が50点
4位の磯部焼は10点低い500点だけど、最低点は60点。
だとすると極和ファシリテーションでは、同点か近い点数の場合は最低点が高い方を優先する!という独特のルールがありますので、この場合は4位の磯部焼を優先するのがベストということになります。
ずんだときなこと1位と2位は甘いのだけになったので、しょっぱいのを入れた3種の方がみんなが飽きずに食べられていいかも知れませんね。
また4位までが僅差でしたので、手間や予算が可能であればクルミを含めた4種類に急遽変更!ということもありかと思います。
ここで大切なのは「目的」です。
新年会でお餅を食べよう!ということになり、みんなでお餅を食べながら新年をお祝いしよう!
お餅の種類は何種類かあった方がいいよね?3種類ぐらいあったらいいかな?
そんな感じで3という数字が決まったのだとしたら、もう1種類増やしてみんなの満足度が上がるのであればそれもあり!という柔軟性も大事です。
まとめ
多数決で決めているときは、少数意見の人はどうしても残念!とかガッカリ!といったネガティブな気分になることもあったと思います。
そこでみんなの残念やガッカリ・不満をできるだけ引き出さない様に、できるだけ満足度の高い決め方として生まれたのが「ファシリックス」です。
今回は、みんなで1つを決める&優先順位を決めるファシリックスをご紹介しました。
多数決とは違って、決まった結果に対しても受け入れやすく不満が出てこず、これぞ民主主義的な決め方ではないかと思います。
ご興味を持たれた方は、ファシリックスの無料体験会へお申込みください。4名以上でお申込み頂きましたら、随時開催させて頂きます。個別で参加ご希望の方は人数が集まるまでお待ち頂ければと思います。
また参加された方にはファシリックス1のテキストをプレゼントさせて頂きます。
みんなで何かの当番や役割を決める場合には、こちらのファシリックスがお薦めです。
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