皇の時代を生きるために・・・

シングルマザーの開業!独立起業|最初はシャンプーの卸小売業から!

シングルマザー開業!起業と言っても、どのような手段・方法で起業するのかは重要なことです。
私が選んだのはその時愛用していた弱酸性アミノ酸シャンプーです。顔も体も洗えるそのシャンプーはアトピーの私が使っても肌がカサカサせず、凄く良かったのです。私と同じような肌の人にはきっと喜ばれる!と思い、このシャンプーを広めるために起業しようと思いました。

最初は個人事業主で

まずはその弱酸性アミノ酸シャンプーを扱っているところに仕入れをさせて頂きたいとお願いしたところ、非常に安く仕入れさせてもらえることになりました。当初は小売りをしようと思っていたのですが、卸もできることになり「卸小売り」業として仕事を始めました。

これで食べていけるのかどうかもわかりませんでしたし、事業計画書の存在も知らず、ただただ無我夢中で仕事を始めました。

更なる商品との出逢い

ボディブラシ

今でこそボディシャンプーは当たり前ですが、その当時ボディシャンプーはありませんでした。そしてシャンプーで体を洗うときにどうやって洗うのか?と聞かれ、「私はボディブラシを使ってます!」と言ったら「私も欲しい!」「私にもボディブラシを!」と言われるようになりました。

最初はそのボディブラシを売っているエステサロンに行って「5本ください」「10本ください」と買いに行ったものの、どうしてブラシだけこんなに買うんだろう?と思われているだろうなぁ・・・・と買いに行くことが耐えられなくなってきました。

思い余って、そのボディブラシのメーカーさんに相談しました。そのメーカーさんはシベール工業と言って、一業種一社としかお取引をしないという会社でした。エステ業界は〇〇、浴用業界は△△、化粧品業界は□□と、誰もが知っているところとだけお取引されていました。

うちのような名も無いところが取引できるようなメーカーさんじゃないんだ・・・と思ったのですが、なんとそのそこの社長さんの娘さんは仙台の大学に通われていたことがあるそうで、これもご縁だからと取り扱わせて頂けるようになりました。

おかげ様でエステサロンに買いに行かなくて済むようになったのはとっても嬉しかったです♪

プァール茶

その頃ピンクレディーのお二人がウーロン茶を飲んで痩せたとか、中森明菜さんがプァール茶を飲んで痩せた・・ということで、中国茶がブームになっていました。

私自身も痩せたい!と思って、最初は自分のために買って飲み始めました。もしこれで痩せたらみんなにも教えてあげよう!と思っていたら、「私も飲みたい!」「私の分も買ってきて!」と言われ、飲み始めて間もなくて効果もわからなかったのですが、プァール茶も扱うことになりました。

痩せるためには食前食後にきっちり飲まないといけなかったのですが、日中は飲めなかったので私自身は痩せはしませんでしたが、きっちり飲んだ母は1年で10キロも落ちて喜んでいました。

さて、自宅を事務所兼用として仕事を始め、初年度はお給料を低めに設定して無我夢中で1年が経ったときにはナント!黒字になっていました。

1年後に法人化

1年やってみて黒字になったので、税理士さんの勧めもあり、法人にすることにしました。1987年当時は、有限会社は資本金100万、株式会社は300万で登記することができました。

しかしその数年後には商法が変わり、有限会社は300万、株式会社は1000万の資本金が必要なため、その時までには増資する必要がありました。

なので有限会社の方が資金的には楽だったのですが、取引先で株式会社じゃないと購入できないと言われていたこともあり、ちょっと無理をして株式会社として登記をしました。

あとからわかったことですが、仙台で女性起業家が株式会社を立ち上げたのは私が初めてでした。女性社長は何人もいらっしゃいましたが、そのほとんどはご主人か親御さんが立ち上げた会社を継いでらっしゃるケースばかりでした。

法人化のメリット&デメリット

法人化したことで信用が増し、事務所用にマンションを借りることができました。また、取引先も増えていったのですが、同時に困ったことが起きました。

仕入れた商品代金はその月の売上で翌月支払う・・という自転車操業を行なっていました。ですがが、仙台の大手取引先は10万以上は手形決済だったのです。3ヶ月手形だったため、売り上げたお金が4か月後にしか現金にならない、という事態になりました。

黒字倒産という言葉を聞いたことがありましたが、こういうことだったのかと初めて知りました。とはいうもののそんな呑気なことは言っておれず、運転資金を借りるために商工会議所に相談に行きました。

愛人バンクと夕暮れ族の全盛期

「愛人バンク」も「夕暮れ族」も既に死語ですよね。この当時、企業の社長は愛人に起業させ、そこを取引先にすることで脱税とまではいかなくても、節税のためのトンネル会社にしていたらしいです。

私もそのトンネル会社の名前だけの社長と思われたようです。

商工会議所の窓口に相談に行ったら、
「バックに誰かついていますか?」と聞かれました。意味がわからず、「えっ?」と聞き返すと「後ろに誰かいるんですか?」と言われたので、え?後ろに誰かいる?と思って振り向きました。もちろん!後ろには誰も居ません。

「どういうことですか?」と聞いたら「パトロンとか、お金を出している人は居ますか?」と聞かれました。ようやく誤解されていることがわかりましたが、まさか相談窓口でこんなことを聞かれるとは夢にも思っていませんでした。

おかげで、33年経っても鮮明に記憶に残っているのですけどね。

今ならセクハラですよね♪

つづく

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