極和ファシリテーター養成スクールでは、同じ内容を学んでもそれぞれ感じることが異なります。スクール生の方の経験、キャリア、職種、環境によって心への響き方も違ってきます。
今回は2011年のスクール生が書いてくれた「心に残る言葉」をご紹介したいと思います。
2011年の極和ファシリテーター養成スクール
この年は東日本大震災があって、宮城県内の仕事は全滅!県内で行なっていた自治体や団体などの継続研修も全て消滅してしまい、秋田に入り浸っていた記憶があります。
新幹線も夏以降まで止まっていましたし、当初は高速も使えず開校を1ヶ月半遅らせてのスタートだったと思います。これ以上遅らせてはいけないと思い、4月初めから車を運転して通いましたが、帰りの時間を気にしなくて良かったため、17時までのスクールが18時までになり、次は19時まで、そして20時までになり、帰宅するのは夜中になっていました。それだけ皆さん熱心に学んでくださっていたのです。
この年のスクール生は6名!その6名がそれぞれノートに書いてくれていた言葉をピックアップして頂きました。
第一弾はOさん
Oさんは完璧左脳タイプで、「感じる」ということが全くと言っていいほどできない方でした。みんなが感動して泣いているときにも一人だけ泣くこともなく、みんながどうして泣かないで居られるの?と不思議がるほどでした。
彼女は自分のものさしを出すこともなく、良妻賢母で居ることを理想として、あるべき妻・母親像で生きていました。なりたい自分や在りたい自分ではなく、「そうであるべき」という価値観で生きていました。
でも、心の中で本当の自分はこうなのに・・・とか、本当はこうしたいんだけどなぁ・・という本来の自分がちょこっと出てきては打ち消して生きていたようです。
絵に描いたようにシアワセなはずの彼女が初対面のときとっても寂しそうだったのが印象的でした。それを伝えてもいいものかどうか非常に悩みました。そして彼女に了承を得てからそのことを伝えたのですが、自分ではまるで気付いてなかったみたいで、びっくりしたそうです。
この彼女は徐々に「あるべき姿の自分」と「本心の自分」が両方存在していることに気付いて、当初は自分の中に二人の自分が存在しているような感じだったのが、スクールを卒業するときに見事にこの二人の自分が一つに統合して、「自分はこれでいいんだ!」というのを掴めたのでした。
今の私なら手放したい感情を手放してもらうことや、ストレスやメンタルの除去、ネガティブな感情の開放などいろいろできるのですが、当時はただただ電話で話すこととメールのやりとりしか手段が無かったために、彼女に感じてもらうようになるまでは本当に苦労しました。
彼女自身も相当大変だったと思います。感情の扉を開いてもらうための課題を毎日取り組んで頂いたのですが、彼女はやり続けてくれました。その結果今では「自然体で、在りたい自分のままで”あるべき存在”」になっています。
Oさんが書いてくれた心に残る言葉
『マミ〜先生語録』
- プラスの言葉で未来が変わる
- 横並びの関係
- 人間力を磨く
- ありがとうの関係
- ルーツを大事にする事
- スピードとタイミング
- ファシリテーションは加点方式
- クッション言葉
- 学ぶは真似る
- マイナスを引き出さない言葉の選択
- 声の出し方で受け取り方が違う
- 笑顔と笑声
- アイスブレイクは「メインディッシュが美味しくなるオードブルに」
- アイスブレイク・・「ではその前に」だと別物になってしまう→
「まず始めに・・」とつながるイメージになる話し方
- 自分以外の視点で物事を見る
- 相手の意図したことに思いを寄せる
- 相手も自分も満足できる自己紹介
- あやまることで対等ではなくなる
- 聞く人が違えば伝えることが違う
- どうしたらいいか、常に考えていること
- どこまでプラスに持っていけるか、プラスイメージをもつ
- 学べるチャンスを逃さない
- 相手へ選択権をもたせる
- 相手が喜ぶことは何かの言葉かけ
- いかにかけ算を多くするか
- ファシリテーターは引き出すのが役割、指示することではない
- ものさしは目的によって変わる
- 衝突したら目的、原点に戻る
- For youから With you
- 行動することが大事
- いらない人はいない
- チームビルディング
- どんな場にしたいか、TPOを考えて自分でコントロールする
- 見えない場をどうやって共有するか
- 場をあたためる
- 引き出したら共有化する
- 促しの言葉
- プラスに目を向ける人を増やす
- プラスの波をおこす
- 参加者への感謝や謙虚さをもつ
- 中立の立場
- 場に投げかける
- どうやったら脳を喜ばせるか
- ポジショニング思考
- Fit&Hitする言葉
- 切り口を変えるヒントができるか
- ヒントの出し方 質問力とヒント
- 全体から自分のおかれている立場をみる
- デリバリースキル
- 伝わる方法は1種類ではない
- 同じ事実でも、どこをピックアップするか どの言葉を選ぶか
- よりよいものにしたいということが大前提
- 何を学ぶかはそれぞれのポジションによって違う
- 話をふくらませるように話す
- 学ぼうという視点を持つことで学びの質、量が違う
まとめ
これらはスクールが始まって9ヶ月のときに書いて頂いた「心に残った言葉」です。残り3か月の分はここにはありませんが、極和ファシリテーター養成スクールの9ヶ月で学んでくれたことの一つの証です。
ひとつのキーワード毎に何分かのワークがあったり、例え話を入れて理解を深めたり、決して言葉だけ伝えたものではありません。
そして彼女は今でも学び続け、成長し続けてくれています♪
スクール生が書いたマミ~語録(その3)Fさん
スクール生が書いたマミ~語録(その4)Yさん
スクール生が書いたマミ~語録(その5)Tさん
スクール生が書いたマミ~語録(その6)Mくん