講師の種類として、講演講師・セミナー講師・研修講師など挙げられます。また講師と似たような存在として、インストラタクターが居ます。
さらにここでは、レクチャー講師とファシリテーター講師の違い、それぞれのスタイルについても説明いたします。定義づけはそれぞれ会社によって違っていたりしますが、おおよその特徴をご紹介します。
講演講師
講演講師とは、文字通り「講演」を行う講師のことを言います。講演の内容は大きく2種類あります。
1つはその方が研究している内容、あるいは論文発表や出版などされていてその内容など、研究内容やその知識について講演されるケース。
もう1つは、人が知らないような経験体験をされて、その内容について話すケースです。
講演を依頼されるのは、有名人、著名人、大学の先生、何かの分野で成功された方、貴重な経験体験のある方などです。
セミナー講師
専門分野や得意分野の知識を教えるのがセミナー講師です。大学の先生や士業の方が行うケースが多く見受けられます。またご自身のオリジナルではなく、研修会社のプログラムやコンテンツを使って行うケースもあります。
大学の先生が専門分野の講演をされる場合とセミナーをされる場合は、どこが境目かわかりにくいですが、講演の場合は聴講されている方が理解しなくても、聞いてくださればOKという印象を受けます。
セミナーの場合はただ聞いてもらうのではなく、多少なりとも受講者に理解して頂くためのものと思います。
研修講師
研修は、受講生が何かを身に付けるとか、学ぶ、成長することを目的としていますので、研修講師は受講生を成長させる役割を担っています。
研修は主に会社が社員のためにとか、自治体が職員のために開催するケースが多く、主体的に受講するより、ある意味強制的に受講させられるケースが多いかも知れません。もちろん研修開催を告知して、受講生を募る場合もあります。
講演やセミナーの場合の主役は講師で、研修は受講生が主役と言えるかも知れません。
インストラクター
インストラクターとは、パソコンやパソコンソフト・アプリケーションなどの操作方法や使い方を教える人です。操作方法に熟知していて、内容をわかりやすく説明するプロと言えます。
さて、ここまで講演講師、セミナー講師、研修講師、インストラクターについて説明いたしましたが、一番お伝えしたいのはここからです。
レクチャー講師とファシリテーター講師
レクチャー講師は、一方的に話す講師のことを言います。
講演講師であれば、その人自身の魅力や貴重な体験をもとにされるので、構わないと思います。
しかし、セミナー講師や研修講師の場合はどうでしょうか?
セミナー講師や研修講師が一方的に話すだけだったら、受講生は眠くなったり、退屈になったり、せっかくの中身を受け取れない可能性も出てきます。しかも、一方的に話すだけの内容であれば、今の時代は動画で済みます。
受講生に如何に中身を受け取ってもらえるか?如何に成長してもらうか?を考えたら、ファシリテーティブな研修、つまり双方向のやりとりをふんだんに盛り込んだ方が、受講生の身になるセミナーや研修になります。
何故なら一方的に聞くだけの場合は記憶に残りにくいからです。自ら考えてもらったり、発言してもらったり、書いてもらうなど、五感を使うことで記憶が定着しやすくなりますから、ワークを取り入れたり、双方向のやりとりを行うなど、インタラクティブな進め方の方が受講生の満足度も知識の定着率も高まるのです。
このように、ファシリテーション力を身に付け、受講生のやる気や能力・可能性を引き出せるファシリテーター講師を皆さんに目指して頂きたいと思います。
インストラクターの場合
長年インストラクターをやられている方は、本当に上手に説明をされるのですが、果たしてそれで受講生ができるようになるでしょうか?
インストラクターの方の場合、受講生が覚えるとか身に付けるよりも、如何にわかりやすく上手に時間内に説明するか?ということに重点が置かれているように感じることがしばしばあります。
もちろん、決められた時間内にやるべきカリキュラムを行うことは大事ですが、場合によってはカリキュラムの途中までしか進めなくても、そこまでをしっかり覚えられた方が受講生にとっては良い場合もあります。
大勢の方を対象に行っている場合は、そうもいかないのかも知れませんが、インストラクションを行う場合にはせめて受講生がついてこれてるかどうか確認したり、インストラクターのペースではなく、受講生のペースでやって頂ければなぁと思います。
まとめ
今回は講師の種類ということで、
- 講演講師
- セミナー講師
- 研修講師
- インストラクターについて書かせて頂きました。
そして、セミナー講師や研修講師、できればインストラクターの方にも、レクチャーのように一方的なものではなく、ファシリテーティブに双方向でやりとりしたり、五感を使って記憶に残りやすいような方法でやって頂くことが、受講生の満足度と理解度や成長に繋がるのでお勧めしたいと思います。
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