「感じること」と「考えること」の区別のつかない方が結構いらっしゃるのですが、あなたは区別はついていますか?「感じる」のは右脳で「考える」のは左脳です。いつも左脳ばかり使っている人はついつい「感じる」ことが疎かになってしまいがちです。「感じる」ことが疎かになると、人の感情にも鈍感になってしまう可能性が高いので要注意です。
「感じる」と「考える」の違い
私はファシリテーションの研修を始める前にアイスブレイクを行ないます。そしてそれについてどう感じましたか?と、感想をお聞きするのですが、そのときに「考えたこと」を話される方がとても多いことに驚きます。
感じたことを聞かれているのに、考えていることを答える。これは明らかに質問と答えが成り立っていません。にも関わらず感想と聞かれて考えたことを言ってしまうのは何故でしょう?格言う私も30代の頃は感想を?と聞かれても、考えたことを話していました。
これをお読みになっているあなたもお心当たりがあるのではないでしょうか?
感じるとは?
「感じる」を表現する言葉には、嬉しい、楽しい、気持ちいい、しあわせ、満足、心地良い、不安、心細い、難しい、恐い、痛い、痒い、辛い、苦しい、美味しい、不味い、甘い、辛い、酸っぱい、しょっぱい、苦いなどがあげられます。
気持ちを表す言葉、また五感で感じたことを表現しています。
考えるとは?
一方考えるとは、もっとこうすれば良かったとか、こうしたから上手くいかなかったとか、これよりあれが良かったとか、分析に走る傾向があります。
例えばドラマや映画を観た後で「最後はこうなれば良かったのに!」なんて思うことはありませんか?それは明らかに感じていることではなく、考えているということですね。
感じるは右脳、考えるは左脳
右脳と左脳にはそれぞれ得意分野があり、感じるのは右脳、考えるのは左脳と役割分担されています。この右脳と左脳のどちらが利き脳かによって、最初に感じるのか考えるのかが決まっているようです。
これはどちらが良いかどうかは全く関係なく、それぞれの脳の得意分野が違うということを意味しています。
感じたいときは五感に意識を向けてみると様々なことが感じられるようになるかも知れません。ついつい考えたことばかりが言葉として出てくる方は右脳や五感を意識して「感じる」体験をしてみると良いと思います。
何故「感じる」ということに意識を向けて頂きたいかと言いますと、「感じる」ことを止めてしまっていると、益々感じるのが苦手になっていきます。苦手になるとご自分の周りの方の「感じる」ことに鈍感になっていってしまうからです。
そうなると相手の感情を知らず知らずのうちに無視してしまう可能性が高まり、そうなると相手との関係性にヒビが入ってしまうかも知れません。人間関係を築くためには相手の感情に寄り添ったり、思いを寄せたりということも必要です。そのためには感受性(感じる力)を養っておく必要があります。
人間は感情の動物と言われているように、本来は感情豊かな存在です。にも関わらず感情を無視したり、感じない様にするということは本来のあるべき姿ではないということになります。
人は幸せになるために生まれてきたとしたら、喜びや満足を感じないで生きていたらそれは生きているとは言えないのではないでしょうか?
まとめ
「感じること」と「考えること」は意識しないと自分ではどちらかわかっていないケースが多々あるのがわかりました。無意識で感じたり、考えたりしていることを意識化することで、今まで以上に感情豊かになっていけるのではないかと思います。
- 「感じる」と「考える」の違い
- 感じるとは?
- 考えるとは?
- 感じるは右脳、考えるは左脳
ご自分が今感じているのか考えているのか、そこに意識を向けてみると良いと思います。そして極和ファシリテーションでお伝えしているようにお互いのプラスの感情を引き出し合うことができればお互いに心地良い満足な関係が築け、環境も今よりもっと良くなると思います。
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